世界大百科事典(旧版)内のcrossbowの言及
【弩】より
…弩に用いる矢は,三角鏃とよばれる三角錐形の青銅鏃をつけた鋭い矢である。 ヨーロッパへは中世以降に伝わったと考えられ,英語ではボー・ガンbow gun,またはクロス・ボーcross bowと呼ばれる。12世紀にはヨーロッパで普及したが,1139年,ローマ教皇インノケンティウス2世が,残虐な兵器であるとして,キリスト教徒に対する使用を禁ずる布令を出している。…
【武器】より
…弓はイチイ材に牛の腱を巻いて弾性を強化し,弦はヤギの革をより合わせてつくるのが普通であった。12世紀から普及した弩(ど)は簡単な装置で弦を引く力を強めたもので,弓と直角に太い射軸を取り付けた形状からクロスボウcross‐bow(〈十字弓〉の意)とも呼ばれた。弓を水平に構え,引金を外せば矢は高速で射出される。…
※「crossbow」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」