世界大百科事典(旧版)内のcrypticcolorationの言及
【保護色】より
…緑色の葉の上の緑色の芋虫やキリギリス,木の幹にとまっている複雑な模様のガ,木のこぶに似た色のヨタカ,砂地や河原の小石に見まがう色や斑紋をもつバッタや鳥の卵,林の中の落葉層の上ではほとんど目につかないハツカネズミ類,水底の砂泥にまぎれてしまうドジョウやハゼの仲間などの体色は,いずれも保護色の典型である。 このような体色は,いわばその動物の存在を環境の中に隠してしまうものであるために,一般的には隠蔽色concealing coloration(またはcryptic coloration)と呼ばれる。狭義の保護色とは,環境との色彩ないしは模様の類似によって隠蔽効果を示すものを指す場合が多いが,隠蔽色にはこのほかにもいくつかの形式のものがある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」