世界大百科事典(旧版)内のculture-boundsyndromeの言及
【アモク】より
…アモクがマレー人に特有であるかどうかについても議論があり,これに近い発作がポリネシアやサハラ砂漠地方にみられるともいわれる。いずれにせよ,アモクは,おなじくマレー・インドネシアにひろく観察される原始ヒステリー反応〈ラター〉とともに,その地の社会文化的要因と結びつく〈文化結合症候群culture‐bound syndrome〉の一型と考えてまちがいない。【宮本 忠雄】。…
【イム】より
…精神医学的には,被暗示性の亢進,命令自動,反響言語,反響動作,性的言動,苦悶,不安などが付随するが,これと似た一過性の精神異常はアイヌ以外にもたとえばマレー・インドネシアのラターにみられ,内村祐之によると,両者の本態はおなじ原始ヒステリー反応にほかならない。このような反応が社会文化的性格をつよく帯びていることは確かで,今日では〈文化結合症候群culture‐bound syndrome〉の一型とみなされる。【宮本 忠雄】。…
※「culture-boundsyndrome」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」