世界大百科事典(旧版)内のDamas,L.の言及
【アフリカ文学】より
…この趨勢がやがてパリ在住の黒人エリートの反抗を呼んだ。〈西欧への追随は,獲得したものより,なくしたものが大きい〉との覚醒がサンゴール,セゼール,ダマLéon Damas(1912‐ )らに人種の自信を回復させ,アフリカの過去の復権,個人主義・物質文明に対するアフリカ側の精神的・共同体的価値の優位を主張させることとなる。死者と生者の共存,自然と人間の一体,白よりも黒に本質的価値を付与するこのネグリチュード運動がアフリカ民族主義の哲学的支柱となったことは否めない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」