世界大百科事典(旧版)内のd'Anglebert,J.H.の言及
【シャンボニエール】より
…1641年ころからは,〈愛好者の集い〉と銘打った私的演奏会をも主催,当代随一のクラブサン奏者とうたわれた。彼は,17世紀前半にその全盛期に達したフランス・リュート音楽の語法と様式を適用したクラブサン用の組曲を作曲,さらにL.クープランやダングルベールJean Henri d’Anglebert(1628‐91)らの優れた弟子を育て,クラブサン楽派の伝統を築いた。それゆえに今日,クラブサン楽派の始祖といわれている。…
【装飾音】より
…それらはとくにフランスの鍵盤音楽で盛んに用いられ,それらを表示する記号も考え出された。当時の鍵盤音楽の大家,ダングルベールJean Henri d’Anglebert(1628‐91),シャンボニエールらは,装飾音記号とその奏法を記した装飾音表を今日に伝えている。このフランス式装飾音アグレマンagrémentsはバロック音楽一般に普及し,J.S.バッハの《平均律クラビーア曲集》の冒頭に掲げた有名な装飾音表にも強い影響を与えている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」