世界大百科事典(旧版)内のdareikosの言及
【貨幣】より
… 前547年にリュディアを征服したアケメネス朝ペルシアは,この地方の貨幣鋳造を従来どおり継続させた。しかし,第3代ダレイオス1世(在位,前522‐前486)は帝国正貨の発行を決意し,彼の名にちなんだダレイコスdareikos金貨とシグロスsiglos銀貨の2種を鋳造させた。どちらも表面に槍と弓を持った膝折り疾走の王の像を有し,きわめて純度が高く,帝国末期まで製作された。…
【ダレイオス[1世]】より
…即位後,国内秩序の回復をみるやただちに行政改革に着手し,全国を20(あるいは20余)州に分けてサトラップを派遣するとともに,監察制度を強化し,同時に各州の納税額を定めて国家財政の安定をはかった。また,初めて金・銀2種の欽定貨幣を鋳造したが,金貨はダレイコスDareikosと呼ばれてギリシア人のあいだでも有名であった。交通制度の整備にはとくに意をもちい,国内の主要幹線道路には駅伝制を整え,スエズにナイル川と紅海を結ぶ運河を開削し,ギリシア人スキュラクスSkylaxに命じてインドからエジプトに向かう航路を探検させた。…
※「dareikos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」