世界大百科事典(旧版)内のdeforestationの言及
【産業革命】より
…したがって,産業革命が社会・経済の根底からの転換を引き起こすようになったのは,製鉄業のような重工業が拡大しはじめてからである。16世紀のイギリスでは,木炭を燃料としてかなり大規模な製鉄業が展開していたが,建築,造船などとともに,この産業が木材を乱用した結果,〈森林の枯渇deforestation〉が起こり,17世紀には停滞してしまう。しかし,1708年,コールブルックデールのA.ダービーによってコークス製鉄法が開発され,75年にはワットの蒸気機関がコークスを燃やす際の送風用に導入されて,この隘路が一挙に切り開かれた。…
【石炭鉱業】より
…しかし,大々的な石炭利用が始まったのは,14~16世紀にイギリスをはじめとする西ヨーロッパ諸国で,煉瓦焼成工業および家庭の暖炉で石炭を使うようになってからである。16世紀後半のイギリスでは,造船業や木炭による製鉄が成長したために〈森林の枯渇deforestation〉が起こり,木材から石炭への基本的燃料の転換が始まった。イギリスの石炭は北東部のタイン川流域が主要な産地で,そこから海路ロンドンにもたらされるのがふつうであった。…
※「deforestation」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」