Delambre,J.B.J.(その他表記)DelambreJBJ

世界大百科事典(旧版)内のDelambre,J.B.J.の言及

【科学史】より

…たとえば,イギリスのJ.プリーストリーの一連の先駆的な仕事,そしてフランスのA.コントが提案した〈科学の歴史histoire de la science〉や,イギリスのW.ヒューエルの著した《帰納科学の歴史》(1837)などが,そうした試みを代表する。もとよりそれ以前にも,すでに個別の学問として成立していた数学や,天文学,医学などに関しては,それぞれに,個別的な学問史が書かれたことがあった(たとえばルクレールD.Leclerc(1652‐1728)の《医学史》(1696,1723)やドランブルJ.Delambre(1749‐1822)の《古代天文学史》(1817)など)が,科学が一つの理念として成立しはじめる19世紀半ば近くになって,ようやく科学史という学問もその理念を体して誕生したといえよう。このような段階では,科学の概念規定は,あまり重要視されなかった。…

【単位】より

… 構想の要点は,(1)地球子午線の全長を新たな測量によって確定し,その長さの1/40000000を長さの単位に選び,それをメートルと呼ぶこと,(2)メートルの1/10に相当する長さを1辺とする立方体の体積を考え,氷が融解する温度においてこの体積を占める蒸留水の質量を確定し,それを質量の単位に選び,グラーブ(のちにキログラム)と呼ぶことの二つであった。(1)のための測量は,スペインのバルセロナからパリの東をかすめてドーバー岸のダンケルクまでについて実行され,担当者ドランブルJ.B.J.DelambreとメシャンP.F.A.Méchainは,革命期の騒乱に悩まされながら1792年から6年余を費やしてこれを完遂した。一方,(2)のための実験は化学者A.L.ラボアジエを中心として92年に開始され,結晶学者アユイR.J.Haüyの協力下で着々と進められたが,ラボアジエが処刑された94年に中断され,2年後ルフェーブル・ジノーL.Lefèvre‐GineauとファブローニJ.V.Fabbroniの手で再開されて,〈氷が融解する温度において〉ではなく〈水の密度が極大となる温度において〉の質量を単位に選ぶことや,名称をグラーブからキログラムに改めることを承認して99年終結した。…

※「Delambre,J.B.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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