世界大百科事典(旧版)内のdeMonte,P.の言及
【フランドル楽派】より
…言葉と結びついたその強い表現力は,マドリガルやシャンソンのみならず,モテットなどにも認められる。その時期に属する作曲家としては,デ・モンテPhilippe de Monte(1521‐1603),ケルレJacobus de Kerle(1531か32‐91)などがあげられる。 フランドル学派の作曲家は,ほぼ全ヨーロッパで活躍し,そのポリフォニー技法は,パレストリーナに代表されるローマ楽派,ガブリエリらが活躍し,バロック時代を用意したベネチア楽派,あるいはフランス,ドイツ,スペインの音楽家たちに多大な影響を与えた。…
【マドリガル】より
…同時代の他のイタリアの世俗曲に比べはるかに高尚で芸術的価値の高い内容の詩を歌詞とし,ポリフォニー技法によって詩の内容を描写しようとする傾向が強く,音による絵画的技法を意味するマドリガリズムmadrigalismという言葉をさえ生むに至った。初期の代表的作曲家にはベルドロPhilippe Verdelot(1470ころ‐1552ころ),アルカデルト,フェスタCostanzo Festa(1490ころ‐1545)らがあり,ウィラールトAdrian Willaert(1490ころ‐1562),チプリアーノ・デ・ロレCipriano de Rore(1516ころ‐65),デ・モンテPhilippe de Monte(1521‐1603)らによって受け継がれていく。しかし,最も有名なのは後期の代表者マレンツィオ,ジェズアルド,モンテベルディらの作品である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」