世界大百科事典(旧版)内のDenktaş,R.の言及
【キプロス問題】より
…トルコのみならずギリシアも非同盟中立路線をとるマカリオス政権に不満をもっており,ギリシアに軍事政権が誕生し,これを背景として74年7月,エノシスを進める地下運動組織エオカEOKAによる軍事クーデタが勃発しマカリオスを追放すると,トルコはただちに軍事介入し,島の北部を占領した。その結果クーデタは失敗し,マカリオスが大統領に復帰したが,75年2月トルコ系副大統領デンクタシュDenktaşは〈キプロス・トルコ連邦国〉を宣言(83年には〈北キプロス・トルコ共和国〉として独立を宣言)した。マカリオスは問題を国連に提訴し,国連維持軍の駐屯する状況のなかで国連の調停努力がつづけられているが,この問題は,共にNATOの一員であるギリシアとトルコの,19世紀初頭以来の長い対立抗争の歴史に根ざしており,容易に解決の糸口を見いだし得ないでいる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」