世界大百科事典(旧版)内の《Dictionnairefrançaise》の言及
【リシュレ】より
…パタン,ドービニャック師らパリの文人と交わり,かたわら国語研究に没頭した。脚韻辞典,詩法,初等文法書の著述があるが,業績の中心をなすのは,1680年ジュネーブ発行の《フランス語辞典Dictionnaire française》である。リシュレはこの辞書で多角的な語・表現の収集に努めたが,俗語表現の思いきった採用や,フュルティエールら論敵を中傷する筆致が部分的にはみられるものの,全体としてみれば,マレルブ,パスカルら同時代作家の文例を仰ぎつつ語の定義を明確に行うという規範的辞書の方針が貫かれている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」