世界大百科事典(旧版)内のdifferentialcentrifugationの言及
【細胞分画法】より
…一般に,酵素などのタンパク質の機能に影響を与えない非電解質の溶媒,通常はショ糖の冷却等張溶液中で細胞破砕してホモジェネートhomogenate(細胞破砕液)にし,このホモジェネートから細胞小器官などの各細胞内構成要素を大きさ,形状,密度などの違いによって分画している。主として大きさの違いに対しては,試料に異なる遠心力を段階的に作用させて,大きい細胞小器官(とくに核は大きく重いので低い遠心力で沈殿する)から分画していく分画遠心法differential centrifugationが用いられる。遠心力を段階的に大きくすると,ミトコンドリア,ミクロソーム,リボソーム,さらにリボソームより小さな原形質の顆粒(かりゆう)成分の順に沈殿分画として集めることができる。…
※「differentialcentrifugation」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」