世界大百科事典(旧版)内のDolet,E.の言及
【印刷工】より
…しかし,新しい思想の担い手でもあった印刷工たちは,教会や世俗の権力と対立することが多く,とくに宗教改革の展開とともに,秘密出版に従事して厳しい迫害を受けた例も多い。マロやラブレーの出版を手がけ,異端のかどをもって絞首・焚刑に処されたエティエンヌ・ドレÉtienne Doletもその名高い一人である。17世紀末,ナントの王令の廃止に伴う絶対王政批判の高まりや,18世紀における啓蒙主義の展開は,印刷人と思想家を再び緊密に結びつけた。…
※「Dolet,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」