世界大百科事典(旧版)内のdominantcasteの言及
【インド】より
… 村落共同体はいくつものカーストに属する家族によって形成される基礎的な地域的集団である。そこでは土地所有の上で優位を占めるカーストが支配的地位を占めており,これは支配カーストdominant casteとよばれる。このカーストを中心としてさまざまなカーストがあり,村落生活と農業生産のために必要な仕事を分業している。…
【カースト】より
…有力なカーストとは,村内で最も広い土地を所有するカースト(地主,土地所有農民の所属するカースト)で,人数のうえからも最大であることが多い。村落の自治組織であるパンチャーヤットを牛耳ってきたのもこのようなカーストであり,社会学者によって支配(ドミナント)カーストdominant casteと呼ばれている。 一村内にすべての種類の職人が充足されていたわけではなく,近隣の村落との間で職人を補充しあう必要も生じたが,現物やサービスの交換関係で補われ,貨幣の媒介をほとんど必要としないジャジマーニー制度のもとで,自給自足性の強い村落の生産活動は維持されてきた。…
※「dominantcaste」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」