DT反応(読み)でぃーてぃーはんのう

世界大百科事典(旧版)内のDT反応の言及

【核融合】より

…そして上述の核融合反応は,実際には2個の水素から重水素,最終的にヘリウムへと積み上げる陽子‐陽子鎖反応(p‐pチェーン),または炭素,窒素などを触媒とした炭素・窒素サイクル(C‐Nサイクル)と呼ばれる過程を通して行われているのである。C‐Nサイクルは次に述べる核融合炉のためのDT反応やDD反応より反応速度は非常に遅く,それを用いて地上で人為的に持続反応を起こすことは不可能と考えられている。 恒星内部で起こっているような原子核どうしの核融合反応によっては,あまり重い元素は作られない。…

【核融合炉】より

…先の核融合利得Qfは単純な場合,この閉込め時間τ,プラズマの温度T,そして密度nの3者によって決定され,とくにnとτはnτという積の形で出てくる。すなわちQfTnτの関数であって,最も反応の起こりやすいDT反応(ジュウテリウム2Hとトリチウム3Hの反応)を例にとると,Qf>1の達成条件として T≌(1~2)×108K (数億度) (nτ)≌1014s/cm3 (1cm3当り1014個の粒子が1秒閉じ込められる)が求められている。ここで同じnτ値であっても慣性閉込めによる核融合におけるτは10-10秒(=100ピコ秒),磁気閉込めによる核融合におけるτは約1秒であって,その違いに応じてプラズマの密度とか圧力は両者の間で大きく異なってくる。…

※「DT反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む