世界大百科事典(旧版)内のDubois,J.A.の言及
【イエズス会】より
…南インドではビジャヤナガル王国の支配者たちや地方領主にも働きかけたが,同時にマラバル地方のヒンドゥー教徒やコロマンデル沿岸南部の部族集団の改宗にも力を入れた。布教を通じ,デュボアJ.A.DuboisやベスチC.G.Beschiのような優れた会士によって,民衆の風俗・慣習・儀礼・伝承・カーストの記録や報告書,あるいはタミル語の辞典・文法書といった当時の南インド社会・文化に関する貴重な資料が残された。インドでは中国にみられたような典礼問題や激しい排教運動は生じなかったが,キリスト教徒もヒンドゥー社会秩序の中の一つのカーストとして位置づけられるという状況が形成された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」