DVC（読み）でぃーぶいしー/DVC（その他表記）digital video cassette

知恵蔵

DVC

日欧の10社によって制定された家庭用デジタルVTR規格。1995年9月から発売され、カメラ一体型VTRの主流。長所は信号補正、訂正能力が極めて強力であり、画質と音質が高く、ダビングしても劣化が非常に少ないこと。データ圧縮方式が採用されているが、画質は8ミリビデオやVHSのアナログVTRを大幅に上回る。近年、テープ型のDVCに対抗して、直径80mmの記録型DVDや、ハードディスクに記録するビデオカメラも登場している。DVCカセットにMPEG2(国際標準の動画圧縮規格:Moving Picture Experts Group phase 2)のハイビジョン信号を記録するHDVカメラも販売されている。

(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 ／ 2008年)

出典　(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

IT用語がわかる辞典

ディーブイシー【DVC】

➀「DV➊」を採用しているビデオテープ。◇「DV」ともいう。⇒DV
➁「MiniDV➊」を採用しているビデオテープ。◇「MiniDV」ともいう。⇒MiniDV◆「digital video cassette」の頭文字から。

出典　講談社

とっさの日本語便利帳

DVC

テープ幅六・三五mmの「デジタル・ビデオ・カセット」。日本のビデオムービーの標準的な方式。デジタル記録で高画質、パソコンとの連携にも優れる。

出典　(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

世界大百科事典（旧版）内のDVCの言及

【ダモーダル[川]】より

…全長541km，流域面積1万2000km2。インド亜大陸のなかでは小規模の部類に属するが，1948年に始まるダモーダル河谷総合開発Dāmodar Valley Corporation(DVC)によってよく知られる。元来この流域の荒廃はひどく，モンスーン期には激しい土壌の流亡と大水害が頻発し，〈悲劇の川〉ともいわれていた。…

※「DVC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」