木枯らし(読み)コガラシ

デジタル大辞泉 「木枯らし」の意味・読み・例文・類語

こ‐がらし【木枯らし/×凩】

《木を吹き枯らすものの意》秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。 冬》「海に出て―帰るところなし/誓子
すりこぎをいう近世女性語。
[補説]「凩」は国字
[補説]作品名別項。→木枯らし
[類語]北風寒風空っ風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き空風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風朔風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

こがらし【木枯らし】[曲名]

原題Winter Windショパンのピアノ曲集「12の練習曲(作品25)」の第11番の通称。イ短調。木枯らしのエチュード

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精選版 日本国語大辞典 「木枯らし」の意味・読み・例文・類語

こ‐がらし【木枯・凩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 木を吹き枯らすものの意 ) 秋の末から冬の初めにかけて吹く、強く冷たい風。木枯の風。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「木がらしの秋のまつ風吹ぬるをなどか雲居に鷹の声せぬ」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)一)
  3. すりこぎをいう女房詞
    1. [初出の実例]「れんぎは こがらし」(出典:女重宝記(元祿五年)(1692)一)

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とっさの日本語便利帳 「木枯らし」の解説

木枯らし

晩秋から初冬にかけて吹く、木の葉を吹き散らす冷たい北寄りの風。また気象庁では、「一〇月半ばから一一月末日の間で、初めて吹く北または西寄りの風(秒速八m以上)」を木枯らし一号としている。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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