世界大百科事典(旧版)内のEckermann,J.P.の言及
【ゲーテ】より
… 詩人ゲーテの人間的および精神的発展は4期に大別することができる。第1期は出生からライプチヒ遊学(1765‐68)と1770年のシュトラスブルク(現,ストラスブール)遊学中におけるヘルダーとの出会いをへて75年秋のワイマール移住まで,第2期はワイマール公国のカール・アウグスト公のもとにおける多忙な政務およびシュタイン夫人との恋愛の10年間,第3期はイタリア旅行(1786‐88)を過渡期として帰国から盟友シラーの死(1805)まで,第4期はそれ以後のエッカーマンJohann Peter Eckermann(1792‐1854)の秘書時代を含む晩年である。ドイツ文学史上,ゲーテが文学活動を開始した時期はシュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤(しつぷうどとう))と呼ばれるが,《オシアン》やシェークスピアを称揚したヘルダーがその理論的指導者であったのに対し,ゲーテは抒情詩の面で〈5月の歌〉をはじめとする《ゼーゼンハイム小曲》(1770‐71),戯曲の面で《ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン》(1773),小説の面で《若きウェルターの悩み》(1774)によって真に文学革命的な新生面を開いた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」