世界大百科事典(旧版)内のEleousaの言及
【マリア】より
…これらの聖母子像は幾つかの類型に分けることができる。初期キリスト教時代にはマリアが両手を広げて祈るマリア・オランスMaria Orans型が見られるが,その後類型が分化し,東方では立勢(ときには上半身)で左腕に幼児イエスを抱くホデゲトリアHodēgetria型(〈導く聖母〉の意),抱かれた聖子が母に頰をすりよせるエレウサEleousa型(〈いとおしみの聖母〉)などがあり,一般に板絵の礼拝像(イコン)として普及した。西ヨーロッパではロマネスク期に丸彫座像(木身の金属像または彩色木像)として発達し,13世紀からそれがしだいに立像に代わった。…
※「Eleousa」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」