世界大百科事典(旧版)内のembryosacの言及
【配偶体】より
…雄性配偶体は小さく(裸子植物では数細胞,被子植物では3細胞),花粉中につくられ,発芽して花粉管になる。雌性配偶体はそれよりも大きく(被子植物ではふつう8細胞,裸子植物はもっと大きい),胚珠の中につくられ,裸子植物では胚乳,被子植物では胚囊embryo sacと呼ばれる。配偶体の化石はほとんど知られていないが,原始的な維管束植物で,胞子体とほぼ同形の配偶体があったと推定されているものがある。…
【卵】より
…藻類や菌類では単細胞性の雌性配偶子囊である。生卵器oogoniumの中に,コケ植物や維管束植物では多細胞性の造卵器archegoniumの底部につくられるが,造卵器を欠く被子植物では,胚囊embryo sacをつくるふつう8細胞のうちの一つが卵になり,助細胞を伴って胚囊の珠口側に位置する。卵は卵母細胞から体細胞分裂によってできるが,カサノリなどのように複相の植物体の場合は,減数分裂を経てできる。…
※「embryosac」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」