世界大百科事典(旧版)内のFコロナの言及
【コロナ】より
…散乱光の強さからコロナは1cm3当り108個程度の自由電子を含む希薄な気体であることが示唆された。また,外部コロナの光は太陽・地球間の細かい塵が太陽光を散乱して生ずる部分を含んでおり,これをFコロナと呼ぶことがある。内部コロナは輝線スペクトルも放射している(これをEコロナという)が,これらのスペクトルはいかなる地球上の物質のスペクトルにも同定できず,初めは地上に存在しない太陽固有の元素からの輝線ではないかと考えられたが,1930年代に至って,これらは9~13回電離という高階電離をした鉄やカルシウムなどのイオンからのものと判明し,コロナは100万~200万Kという高い温度をもっているという驚くべき事実がわかった。…
【太陽】より
…そのスペクトルは光球のスペクトルそのもので,多数のフラウンホーファー線が認められる。これをFコロナと呼ぶ。いわばにせのコロナである。…
※「Fコロナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」