世界大百科事典(旧版)内のFenton,J.W.の言及
【軍楽隊】より
… 日本における軍楽隊の歴史は,19世紀中葉から西洋の軍制の採用に伴い鼓笛隊が編成されたことに始まる。最初の近代軍楽隊は,1869年(明治2)薩摩藩が,イギリス海軍軍楽隊長フェントンJohn William Fenton(生没年不詳)の指導を受けて編成した薩摩藩軍楽隊である。1871年に陸・海両軍に軍楽隊が誕生,このとき発足した兵学寮教導隊軍楽隊が,のちの陸軍戸山学校軍楽隊で,演奏活動のほか軍楽教育機関も併せもった。…
【日本音楽】より
…明治初期の洋楽の輸入は,まず軍楽隊の編成から始まる。薩摩藩の藩兵は,イギリスのフェントンJohn William Fenton(生没年不詳)の指導で69年軍楽隊を結成し,続いて陸軍,海軍の軍楽隊が誕生し,ドイツ人エッケルトFranz Eckert(1852‐1916)らが教師として招かれた。洋楽の輸入と学習は,音楽教育の分野でも開始され,アメリカ留学から帰国した伊沢修二らの努力で,79年10月,文部省の所属機関として教材作成,教員養成のための音楽取調掛が設置された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」