世界大百科事典(旧版)内のfilmreviewの言及
【映画】より
…〈映画批評〉もそもそもは配給宣伝の一端として興行価値を作り出すパブリシティの一種として生まれた(その意味での〈批評〉は,今日なお新聞広告などにおける有名人や映画評論家による〈アンケート〉の形で活用されている)。最初の映画批評film reviewは1896年,エジソン映画に対して書かれた新聞評(《ニューヨーク・ドラマチック・ミラー》紙,《ニューヨーク・タイムズ》紙等々)であった。作品そのものの紹介や分析を中心にした批評reviewから,映画論としての批評criticismにまで高めた最初の批評家は,アメリカのジュリアン・ジョンソンといわれるが,同じころにフランスで映画の芸術論(〈第七芸術〉)を提唱したカニュードとは対照的に,あくまで批評を映画に近づけ,映画に奉仕させるという方法であった。…
※「filmreview」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」