世界大百科事典(旧版)内のFlewelling,R.T.の言及
【人格主義】より
…これに対して20世紀の人格主義運動の課題は,一方において人格の尊厳を脅かすさまざまの外的圧力,たとえば人間の〈疎外〉をひきおこす社会・経済機構,科学技術の発達を通じて進展する人間の隷従化,全体主義国家による基本的人権の侵害などに抵抗すると同時に,人間を〈アトム化〉する個人主義,自由主義を批判して,人格が本質的に他の人格に対して開かれた〈交わり〉的存在であることを明らかにすることであった。アメリカでは1926年にフルーエリングRalph Taylor Flewelling(1871‐1960)によって《パーソナリスト》誌が発刊されたが,より影響力の大きかったのはフランスで32年E.ムーニエが発刊した《エスプリ》誌である。【稲垣 良典】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」