世界大百科事典(旧版)内のfossorの言及
【墓掘人】より
…エジプトのミイラ製作が専門職に任されたのは当然としても,土葬の墓掘職がいつごろから分業の専門職になったかは不明である。ローマで初期のキリスト教徒がカタコンベで仲間を埋葬したころにはフォソルfossorと呼ばれる墓掘人は聖職者の一種として扱われ,石を掘り出すレクティカリウスlecticarius,死体を清め埋葬するリビティナリウスlibitinarius,碑文を刻んだり図像を描くコピアタcopiata,デカヌスdecanusなどの職種があった。キリスト教公認後には墓掘人は勢力のある団体で,ダマスス1世が教皇に選挙される際には実力行使に出たほどであった。…
※「fossor」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」