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墓掘人 はかほりにん

世界大百科事典 第2版の解説

はかほりにん【墓掘人】

墓の穴を掘ることを業とする人。死体を放置せず埋葬する習慣は人類とともに古い。先史時代の人骨のそばから発見された花粉によって,古くから埋葬に際し花がささげられたことも推定されている。エジプトのミイラ製作が専門職に任されたのは当然としても,土葬の墓掘職がいつごろから分業の専門職になったかは不明である。ローマで初期のキリスト教徒がカタコンベで仲間を埋葬したころにはフォソルfossorと呼ばれる墓掘人は聖職者の一種として扱われ,石を掘り出すレクティカリウスlecticarius,死体を清め埋葬するリビティナリウスlibitinarius,碑文を刻んだり図像を描くコピアタcopiata,デカヌスdecanusなどの職種があった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の墓掘人の言及

【賤民】より


[ヨーロッパ]
 ヨーロッパにおける賤民の系譜は,古代世界を別にすれば,初期中世の〈人間狼(人狼)Werwolf〉までさかのぼることができる。人間狼とは,氏族団体(ジッペ)の平和を乱す夜間の殺人,放火などを犯した人間が,氏族団体から追放されるとき(平和喪失)に呼ばれた名称である。平和喪失を宣告された者は死者とみなされ,その妻は未亡人,子は孤児とされる。氏族団体から追われた者は人間世界のなかに住むことを禁じられ,森のなかに入ってゆくが,彼らすべてが森のなかでのたれ死したわけではない。…

※「墓掘人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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