世界大百科事典(旧版)内のFuggerZeitungenの言及
【手書新聞】より
…活字で印刷された新聞と対比していわれる。当時ヨーロッパ有数の金融業者であったフッガー家は,各地の支店,通信業者から定期的に手紙でニュースを送らせていたが,この類(その集成をフッガー・ツァイトゥンゲンFugger Zeitungenと称する)も広義の手書新聞とみなしてよい。 印刷新聞の普及とともに当然自然消滅していくが,検閲がきびしく,首都から地方へのニュース伝達が悪いような場合には手書新聞が印刷新聞と並立して活況を呈する時期もあった。…
【マス・コミュニケーション】より
…たとえば,ローマ帝国の《アクタ・ディウルナ》,中国唐代の《開元雑報》など,古代の大帝国は,広大な版図を統治する必要から,中央からの指令の伝達,地方情勢の報告など,主として行政的コミュニケーション用の,多くは定期的な〈文書〉メディアをもっていた。また遠隔地貿易に従事する商人も同様に〈文書〉メディアをもっていた(15,16世紀の〈フッガー・ツァイトゥンゲンFugger Zeitungen〉。〈手書新聞〉の項参照)。…
※「FuggerZeitungen」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」