世界大百科事典(旧版)内のGardner,A.の言及
【写真】より
…人々はこれらの写真の記録によって,直接経験できない時間と空間を身近にすることができたのであった。アメリカの肖像写真家であったM.B.ブラディは,アレクサンダー・ガードナーAlexander Gardner(1821‐82)らとともに南北戦争の記録を精力的に撮り,そのため財産を使い果たしたといわれる。また,20世紀初頭のパリではE.アッジェが,パリの庶民の生活や風俗をさかんに撮影していたが,それも一つの時代のドキュメンテーションであったということができるだろう。…
【ブラディ】より
…61年,南北戦争が勃発するや撮影隊を編成し各戦線に従軍し,湿板法により8000枚もの写真を撮影した。ブラディの名前で発表されたが,実際には助手のガードナーAlexander Gardner(1821‐82)やオサリバンTimothy H.O’Sullivan(1840‐82)によるものが多い。ブラディの企図と指導のもとに撮影された南北戦争の写真は,戦争の悲惨と栄光を雄弁に語るものとして,また写真のもつ冷厳な記録性を証明するものとして非常に重要である。…
※「Gardner,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」