世界大百科事典(旧版)内のgievreの言及
【太鼓】より
…
[構造]
構造の主要部分は,音を生み出すために必要な,膜の緊張を保持する機構と,膜の振動を太鼓の音として特徴づける機能をもつ胴の形態である。(1)膜 膜の形は一般に緊張力に有利な円形であるが,楕円形(ラップランドのギーブルgievre),四角形(ドゥッフ),多角形(ダッフおよび中国のタンバリン),あるいは木の幹の断面そのままの不規則な形を残しているもの(アフリカ)などがある。材料は主として動物の革で,初期には水生動物(魚,爬虫類),後になって陸生動物が用いられるようになったといわれているが,現在もなおエジプトのダルブッカ,ハワイ諸島のパフ・フラpahu huraなどには魚,中国大陸,インドシナ半島,南アメリカではわずかではあるが蛇,オセアニア各地ではトカゲの皮が用いられている。…
※「gievre」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」