世界大百科事典(旧版)内のGiffen,R.の言及
【ギッフェンの逆説】より
…価格上昇がその財の需要を増加させる現象をいう。〈価格の上昇(下落)は,その財の需要を減少(増加)させる〉という需要法則に対する反例として有名である。価格上昇が財の需要に及ぼす効果は,代替効果と所得効果に分解され,前者は,その財の需要を必ず減少させる。他方,所得の減少に対して需要を増加(減少)させる劣等財(正常財)であれば,所得効果は需要を増加(減少)させる。したがって,財が劣等財で,しかもその所得効果が代替効果を凌駕(りようが)するときにのみ,ギッフェンの逆説が生じる。…
※「Giffen,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」