世界大百科事典(旧版)内のglacialcontroltheoryの言及
【サンゴ礁(珊瑚礁)】より
…一方,R.A.デーリーは1910‐34年にかけて,氷河の消長と海水準変化は密接な関係があり,氷期の氷床の発達は60~90mほどの海水準の低下をもたらして活発な海食による泥質の堆積物を形成し,環礁の礁湖底の平たんさと水深の一様さは海水準低下の地形証拠であるとした。また氷期には海水温も5~10℃の範囲で低下し,泥質堆積物とあいまって礁の形成は阻止され,その後現在の間氷期に向かって海水準が上昇し,礁の形成が行われたという氷河制約説glacial control theoryを提唱した。これに対して地形輪廻説で有名なW.M.デービスはダーウィンの沈降説を全体として支持しながら,デーリーの気候変化に伴う海水温の低下や海水準低下を認めて縁辺帯説を1923,28年に提唱した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」