世界大百科事典(旧版)内のGovernmentRubberの言及
【合成ゴム】より
…アメリカにおける汎用合成ゴムの工業化は遅れていたが,39年第2次大戦の勃発とともにドイツからの合成ゴムの輸入がとまり,41年太平洋戦争への突入に至って軍需物資として重要なゴムを確保するため,アメリカ政府は〈合成ゴムの政府管理Government Synthetic Rubber Program〉による大量生産を行い,41年には年産8000tであったものが45年には年産82万tにも達するという驚異的な発展をとげた。このとき生産された合成ゴムはGR(Government Rubber)とよばれ,その種類によって,たとえばスチレンとブタジエンの共重合ゴムはGR‐S,アクリロニトリルとブタジエンの共重合ゴムはGR‐Aなどとよばれた。終戦後,ドイツで研究された低温乳化重合法がアメリカへ伝わり,性質のすぐれた合成ゴムが得られることが明らかとなってからは,ほとんどの合成ゴムが低温重合法へと切り替えられた。…
※「GovernmentRubber」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」