世界大百科事典(旧版)内のGraiaiの言及
【ゴルゴン】より
…このうち前2者には特別の神話がないため,ゴルゴンといえばただちにメドゥーサを指すことが多い。彼女たちは無数の蛇から成る頭髪,猪のきばのごとき歯,見る者を石に化す目をもつ恐るべき存在で,はるかな西方,ヘスペリデスの園の近くとされるそのすみかは,彼女たちの年上の3姉妹,生まれながらの老女で,しかも3人で一眼一歯を共有するグライアイGraiaiによって守られていた。このため,ゴルゴンの首を取ってくることを命じられた英雄ペルセウスは,まずグライアイから目を奪ってゴルゴンたちのすみかへの道を聞き出したあと,その目を直視して石化させられないように,鏡に映る姿をたよりに睡眠中の彼女たちに近づき,3姉妹のうちでただひとり不死身ではなかったメドゥーサの首を切り落とした。…
※「Graiai」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」