世界大百科事典(旧版)内のGrundruhrrechtの言及
【通行税】より
…この通行税の総称が関税(ツォルZoll,古くはマウトゲルダーMautgelder,ウンゲルトUngeldともいう)で,国境を出入・通過する貨物に課せられる今日の関税よりはるかに広く,道路や水路の通行Strassenzoll,Kanalzoll,広場や港の使用Markt‐,Hafenzoll,橋や市門の通過Brücken‐,Torzollに際して徴収された。そのほか,領内を通行する旅行者とその所持品を略奪から守るための護衛料Geleitgelder,旅行中馬車が故障したり転覆したりした場合,土地に触れたものはすべて領主に帰属するという接地物占取権Grundruhrrecht,指定された道路以外の通行を禁止する道路強制Strassenzwangもこれに関連した制度である。これらの通行税を設け,これを徴収する権限が関税特権Zollregalで,これは皇帝や国王の権力が弱体化するにつれて諸侯や都市の手に移り,領邦高権Landeshoheitや都市の特権となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」