世界大百科事典(旧版)内のHartley,D.の言及
【観念連合】より
…また,ヒュームは,伝統的な因果関係に帰せられる必然性を,心がこの自然的関係によって通常因果的とみられる,恒常的に連接された一対象から他の対象へと移行する習慣と,これに基づく心の必然性とによって説明した。しかし,観念連合説をより徹底し,その創始者といわれたのはハートリーDavid Hartleyであり,彼は心身平行論という生理学的基礎の上に,二つの外的刺激が脳過程に回を重ねて反復されると,一方の生起は必然的に他方の生起を促すことを主張した。連合説はミル父子にも影響を与えたが,さらに,スペンサーの心理学,機能心理学,能力心理学,表象心理学のように,ゲシュタルト心理学以前のあらゆる心理学の学派やフロイト的精神分析にも影響を及ぼした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」