世界大百科事典(旧版)内のHefter,A.の言及
【メスカリン】より
…メキシコやアメリカ南西部のインディアンが,このサボテンの先端を切って乾かしたペヨーテを食べて神の実在を体験するために,16世紀中ごろから使用していた。1890年,エリスH.EllisとミッチェルW.Mitchellがこのペヨーテを研究し,96年,ベルリン大学薬理学教授のヘフターArthur Hefter(1860‐1925)と向精神薬研究の第一人者のレビンLouis Lewin(1850‐1929)が有効成分のメスカリンを分離した。彼らは翌97年にその結晶を服用したが,変転きわまりない多色の幾何学模様や景色の幻視,吐き気,めまい,時間感覚のゆがみなどが起きることを,そのときに確かめている。…
※「Hefter,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」