世界大百科事典(旧版)内の《Helmbrecht》の言及
【ウェルンヘル・デル・ガルテネーレ】より
…伝記不詳。代表作である短編の韻文物語《ヘルムブレヒトHelmbrecht》(1250‐80)は,農民の身分にあきたりない農家の若者が盗賊騎士の手下になって農民を苦しめ,あげくの果ては農民に復讐されて悲惨な最期を遂げるという話で,中世的身分秩序を乱した成上り者のたどる破滅の運命が風刺的に語られている。しかしこれは単なる教訓詩ではなく,騎士階級が没落し,農民・市民階級が台頭しつつあった過渡期の社会的・文化的動揺をリアリスティックに描いた時局物語である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」