Hippalos(その他表記)Hippalos

世界大百科事典(旧版)内のHippalosの言及

【インド洋】より

…紅海沿岸では,前10世紀にイエメンのサバ王国がインドの香料貿易の仲介で繁栄し,さらにフェニキア人,そしてアレクサンドロス大王の遠征以後エジプトを基地としたギリシア人の進出もみた。インド人,アラブ,フェニキア人は季節風(夏の南西風,冬の北東風)の利用法をすでに知っていたと思われるが,1世紀中ごろの《エリュトラ海案内記》は,これを発見したのはギリシア人舵手ヒッパロスHippalosだとする。ともかく,ローマ帝国の出現ともあいまって紅海経由のインドなどとの貿易は飛躍的に発展した。…

【ヒッパロスの風】より

…海上交易を行っていたアラブ商人たちは前1世紀の中葉に,この季節風を利用すればインド洋沿岸ルートよりも航海が早いことを知った。前1世紀のギリシア人ヒッパロスHippalosが発見したという伝承によってこの名で呼ばれるが,実際にはギリシア人以前にフェニキア人,インド人などが利用していたと考えられる。この風による航海について正確に記述しているのは1世紀の大プリニウスであり,彼の《博物誌》には〈アラビア南部のオケリスからヒッパロスの風を利用してインド南西部海岸のムジリスに至る航路がある。…

※「Hippalos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む