世界大百科事典(旧版)内のiduhuの言及
【氏族制度】より
…したがって,従来氏族の名でよばれてきた組織のうちでも,地縁的なつながりが上記の〈典型的〉な氏族構成の原則をゆがめている場合のほうが,むしろ多いのではないかと考えられる。 たとえば,ニューギニア南東海岸のコイタ族は,村落共同体のほかに,さらに父系の氏族iduhuに分かれているが,一つの村で数の少ない氏族が,強大な氏族の中に編入されたり,自分の氏族のいない村に移住したものが,親しい関係にあるその村の氏族員の資格を分けてもらう場合が多い。氏族員のみがその耕地に対する権利をもっているので,新来者はその村のいずれかの氏族に所属することが,土地を耕して生活する前提条件となる。…
※「iduhu」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」