世界大百科事典(旧版)内のIfranjの言及
【十字軍】より
…しかしセルジューク朝が異教徒の処遇について,イスラム法のジンミー保護の規定を著しく逸脱した政策をとった事実は認められない。一般に当時のイスラム教徒は十字軍の真の目的を理解できず,ヨーロッパから来住したキリスト教徒の武装集団を,十字軍ではなく,単にフランク人Ifranj,Firanjと呼ぶのが慣例であった。ザンギー朝のヌール・アッディーンはスンナ派擁護の政策に基づいてイスラム世界の統一を図り,異教徒に対するジハードを宣言して十字軍に対する最初の反撃を開始した。…
※「Ifranj」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」