世界大百科事典(旧版)内のintraspecificmimicryの言及
【擬態】より
…またチョウや魚などが体の一部に目玉模様(眼状紋)をもち,外敵をおどかしたり,敵の攻撃目標をにせの目玉に集中させて逃げる例も,広い意味での標識的擬態とみなすことができる。
[種内擬態intraspecific mimicry]
隠蔽的擬態も標識的擬態も,自分とは別の種に対して効果をもつものであるが,自分と同じ種に対して効果を及ぼすものをとくに種内擬態と呼んで区別する。シクリッド科のマウスブリーダーの雄の腹びれの卵模様は有名な例で,雌は本物の卵とまちがえて吸いこもうとし,これに合わせて雄が射精することによって口中の卵の受精が成立する。…
※「intraspecificmimicry」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」