世界大百科事典(旧版)内のionicatmosphereの言及
【デバイ=ヒュッケルの理論】より
…そこで,デバイらは,溶液中で強電解質は完全に電離していると仮定し,イオン相互の間に静電的なクーロン力が働くことを考慮して,それがイオンの熱力学的な性質や移動速度などにどのような影響を及ぼすかを定量的に検討した。この理論に従って個々のイオンのまわりの他のイオンの分布を計算すると,個々のイオンは,全体としてそれと反対の電荷をもつイオンの集団,いわゆるイオン雰囲気ionic atmosphereでとり囲まれているような挙動をすることがわかる。この理論によると,たとえば,溶液中における強電解質の浸透係数g,活動度係数f,モル導電率Λがそれぞれ次式で与えられる。…
※「ionicatmosphere」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」