世界大百科事典(旧版)内のIS・LMの言及
【ヒックス】より
…研究の出発点であった《賃金の理論》(1932)においても,〈中立的技術進歩〉や〈代替の弾力性〉という新概念を提唱して大きな影響を与えた。論文《ケインズ氏と一般理論》(1937)でいわゆるIS‐LM曲線を提唱したが,これはケインズ理論の核心を表現しえたものとして学界に受け入れられ,今日のマクロ経済分析の基本的道具の一つとなっている。IS‐LMの静学的立場は《景気循環論》(1950)において,加速度原理と乗数過程(乗数理論)の相互作用による動学的展開に発展した。…
※「IS・LM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」