世界大百科事典(旧版)内のjīvaの言及
【ウマースバーティ】より
…ジャイナ教教義の綱要書《タットバ・アルタ・アディガマ・スートラ(真理の意味を理解するための経)》の著者として,広くその名を知られる。本書は,その冒頭に〈正しい信仰・知識・行為が解脱(げだつ)への道である〉と述べ,全10章のなかにジャイナ教独自の認識論,宇宙論(世界観),存在論,解脱のための実践論などを順次概説して,業(カルマ)に束縛された霊魂(ジーバjīva)がいかにすれば解脱(モークシャ)を得ることができるかを説き示している。派によってその伝承内容に若干の相違はあるが,本書の重要性は聖典以来のオーソドックスな教義をはじめて体系・組織化したところにあり,その権威はすべてのジャイナ教徒の認めるところである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」