世界大百科事典(旧版)内のJacoponedaTodiの言及
【イタリア演劇】より
…このラウダの作者や演じ手は,主として〈兄弟団〉といわれる宗教組織に属する聖職者たちであった。ラウダの作者はほとんどが無名であったが,現在なお名を残している者もあり,その1人がヤコポーネ・ダ・トディJacopone da Todi(1236ころ‐1306)で,《マドンナの涙》や《天国に召される女》といったラウダを書き残している。また,この〈兄弟団〉は,ラウダを対話形式に発展させ,福音書や聖人伝を主題に多くの宗教劇を作っては演じた。…
【キリスト教文学】より
…しかし中世を通じ最大のラテン宗教詩は,トマーソ・ダ・チェラノTommaso da Celano(1190ころ‐1260ころ)の作とされる《怒りの日》で,最後の審判の日を歌い,今でも死者の葬送法会に常用される。ヤコポーネ・ダ・トディJacopone da Todi(1230ころ‐1306)の《聖母受苦頌》も,これにつぐ有名な詠唱である。 中世を通じて多くの聖人伝,殉教者伝,奇跡物語が制作された中で,その初期に異彩を放つのは作者不明の《聖女ゲノウェウァ伝》で,ほぼ8世紀ころにさかのぼると考えられ,俗語でもすでに11世紀にかなり文学的な《聖アレクシ伝》がある。…
※「JacoponedaTodi」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」