世界大百科事典(旧版)内のjapanicacidの言及
【木蠟】より
…白蠟は,白色~淡黄色で,比重0.964~1.005,融点48~54℃,主成分はパルミチン酸(81%)およびオレイン酸(13%)のグリセリドである。また木蠟の特徴として6%の二塩基酸の日本酸japanic acid C19H38(COOH)2を含み,この組成が緻密(ちみつ)な結晶性,粘靱(ねんじん)な物性を与えているとされている。ポマード,口紅,クリームなどの化粧品,クレヨンなどの文具,つや出し剤,塗料原料,また蠟型材,繊維処理剤などに用いられ,アメリカ,ヨーロッパなどにも輸出されていたが,最近は石油パラフィンや合成ワックスに大きく代替されている。…
※「japanicacid」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」