世界大百科事典(旧版)内のjointfamilyの言及
【拡大家族】より
…したがって家は拡大と分裂を不断に繰り返すのが特徴である。インドの母系拡大家族もまたこの点では同様で,合同家族joint familyと呼ぶ学者もある。 日本の家をも,中国の家と同様に父系拡大家族であるかのようにいう学者もあるが,日本の家は厳密な意味で父系とはいえず,非単系とみるべきであり,また拡大家族ではなく嫡系家族=直系家族stem familyとして区別するのが実証的に適切である。…
【家族】より
…(3)複合家族制compound family 複数の既婚子が親と同居している多人数の家族で,父の死亡を契機として,既婚子夫婦ごとに分裂する傾向があり,拡大と分裂をくり返す。インドの高級カーストの合同家族joint family,中国貴紳階級の家父長家族,中東諸国の大家族,バルカン僻地(へきち)のザドルーガzadrugaなどにみられた。 家族形成のパターンは時代を越えて保持される傾向がある反面,構成の単純なパターンへ切り換えられていく面もある。…
【相続】より
…この相続規定は《マヌ法典》などのヒンドゥー古法典に記されたものである。しかるに8世紀以後になると,バラモンや領主などの間では,息子たちが婚姻後も同じ家で共同に生活するいわゆる合同家族joint familyが広く見られるようになった。そこでは家族の男の成員は家産を共同に所有し,年長者の家長がこれを管理した。…
※「jointfamily」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」