世界大百科事典(旧版)内のjoint-stockcompanyの言及
【株式会社】より
…会社【江頭 憲治郎】
【発達史】
株式会社は現代の代表的な企業形態として,さまざまの特徴をもつが,その根底には法人格をもつ企業,多くの個人資本を結合した共同企業,という基本的性格が認められる。株式会社をアメリカで〈コーポレーションcorporation〉というのは前者の性格を,イギリスで〈ジョイントストック・カンパニーjoint‐stock company〉という場合は後者の性格を強調した用語である。株式会社の起源をめぐる学説も,これら二つの性格にかかわることが多い。…
【カンパニー制度】より
…こうした特許会社には二つのカテゴリーが区別できる。すなわち,本質的に個別資本の集合体にすぎず,個々の構成員の主体性が維持されているレギュレーテッド・カンパニーregulated company(制規会社)と,出資者の資本を集中して単一の企業活動を行うジョイントストック・カンパニーjoint‐stock company(合本制会社)とである。しばしば〈組合〉の訳語があてられ,中世ギルドの直系といってよい前者は,15世紀にイギリスからの羊毛輸出を握っていたステープル・カンパニーや16,17世紀に北西欧への毛織物輸出を独占した冒険商人組合(マーチャント・アドベンチャラーズ)などに代表されるが,ほかにバルト海貿易を展開したイーストランド会社(1579創設)や1592年に改組されてからのレバント会社(東地中海・トルコ貿易を独占した)などがある。…
※「joint-stockcompany」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」