世界大百科事典(旧版)内のjuniperの言及
【イブキ】より
…ビャクシン(柏槙)ともいう(イラスト)。沿海地に点々とみられるヒノキ科の常緑針葉樹で,庭園にも植えられる。高さ20mに達する高木で,密に分枝して円錐形の樹形をなし,幹はときに著しくねじれる。葉に3輪生ないし十字対生の針状葉と十字対生する鱗片葉の2形があり,成木では大半が鱗片葉となる。雌雄異株で,4月ころ短枝端に開花する。雄花は楕円形で黄色,8対のおしべが十字対生する。雌花は紫緑色,3~4対の鱗片が十字対生し,翌秋に球形で帯紫褐色の液果状果実に熟し,2~4個の褐色種子を含む。…
【ネズ】より
…暖地にみられるヒノキ科の常緑小高木で,針葉の先が硬くとがり,触れると痛いのでネズミサシともいう(イラスト)。古名はムロ。高さ3~10m,直径30cmに達し,幹の樹皮は灰褐色で薄くはげる。小枝は先が垂れる。針葉は3輪生し,基部に関節がある。雌雄異株で,4月前年枝の葉腋(ようえき)にそれぞれ楕円形の雄花,球形の雌花を単生する。翌年の秋に径1cmほどの球形で黒紫色ないし褐色の肉質の果実を結び,中に3個の種子を包む。…
※「juniper」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」